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豪ドル/円(AUD/JPY)の自動売買設定

更新日:

AUD/JPY

FX自動売買で人気ナンバーワンのAUD/JPY。AUD/JPYは価格の割に値動きか大きく、利益が出やすいので人気のペアです。実際に運用している自動売買の設定や過去の運用成績、リスク管理について紹介します。

AUD/JPYの20年間長期チャート

2000年から2021年のAUD/JPY長期チャートです。

AUD/JPY20年チャート

AUD/JPYの最高値と最安値

AUD/JPYの20年間の動きは、約80円を中心に上がったり下がったりしています。
最高値は107.88円、最安値は54.95円でした。

この20年チャートを参考に、私は大まかな売りと買いの範囲をイメージします。

買いゾーン:50~85円
売りゾーン:75~110円

むやみに自動売買を設定するのではなく、長期間の値動きを把握することで、現在の価格のポジションを理解して、買いゾーンなら「買い」を、売りゾーンなら「売り」を中心に増やしていきます。できるだけ含み損や損切りを抑えようという考えから、このゾーン分けを実施しています。

AUD/JPYの現在のポジション

現在は、中心ラインの80円を超えて推移しています。「買い」と「売り」どちらでも向いている両建てゾーンであると言えます。スワップのこともあり、「買い」を中心にしていますが、このまま上昇を続けたら、積極的な「買い」は控えないと痛い目に会いそうです。

AUD/JPYは現在「両建て最適ゾーン」である

過去の変動幅から損切り幅を決める

過去の最安値、最高値まで耐えられる自動売買がベストです。
過去の最安値、最高値までレートが推移しても損切りされないような自動売買の設定であれば、100%安全とは言えませんが、かなり安全です。

最安値、最高値までの値幅は?

現在の75円あたりから自動売買をスタートした場合、
最安値:54.95円まで約2,000pips
最高値:107.88円まで約3,300pips
これを忠実に守っていくと必要資金も増えて資金効率が悪くなります。

私の場合、数年は損切りが発生しにくい自動売買にするため、直近1~3年の変動幅を参考にして、損切り幅を決めています。

期間ごとの変動幅

AUD/JPYは、過去21年間のデータから年間平均1,740pips、日本円だと17.4円変動します。これはUSDより大きい変動幅です。

以下の表は直近月末をスタート基準にしてAUD/JPYの変動幅を期間ごとに算出したものです。期間が長くなるほど変動幅は大きくなります。

1か月 半年 1年 3年 5年 10年 20年
2.7円 6.6円 10.7円 20.3円 28.1円 38.6円 52.9円

(スタート基準:2019年12月末)

AUD/JPYの年間平均変動幅や直近の変動幅を見ると、15~18円以上の損切り幅があれば、数年は損切りされにくいと言えます。仮に損切り価格までレートが変動した場合でも、15円以上レートが変動するには数年かかりますし、その間の売買利益も積みあがっているので、損切幅を広げて損切りを回避することもできます。思い切って数本を損切りしたとしても、売買を継続することでその分は取り戻せます。

AUD/JPYは15円以上の損切り幅がおすすめ
損切り幅は過去の最安値がベストだが、最初は1~3年耐えられる設定で十分
数年の運用利益で、損切り幅を広げていけばいい

運用中の自動売買設定情報

設定の内容

2020年からこの4種類の設定でAUD/JPYの自動売買を運用しています。
設定の決め方についてはこちらを参考にしてください。

設定内容 設定① 設定② 設定③ 設定④
注文間隔 100pips 100pips 50pips 40pips
売買
利益幅 100pips 100pips 80pips 40pips
注文数 20本 20本 25本 40本
損切り -2,000pips -2,000pips -2,000pips -1,600pips

設定ごとの必要資金はいくら?

注文間隔ごとの必要資金の目安です。最大含み損と必要証拠金の合計が必要資金の目安になります。「買い」と「売り」の両建て自動売買の場合、含み損は片方が増えれば片方が減るというふうに重複しないので、相殺して一緒にまとめて考えています。両建ては「買い」を2セット運用するより必要資金は少なくなるのです。

必要資金の計算方法についてはこちらを参考にしてください。

設定間隔 必要資金の目安 最大含み損
設定①②
100pips
買・売
300,000円 -210,000円
設定③50pips 430,000円 -350,000円
設定④40pips 450,000円 -328,000円

ロスカットされないためのリスク管理・必要資金の計算方法

リスク試算表を使ってそれぞれの設定で必要資金、最大含み損を計算し、リスク管理を行います。ロスカットされないために重要なのは、最大含み損を把握すること。運用資金が最大含み損と必要証拠金より多くあればいいのです。

【重要ポイント!】

必要資金の計算方法

自動売買の必要資金をリスク試算表を使って計算します。購入単位はすべて1,000通貨です。

設定①(100pips間隔、注文数20本、買い)

注文価格 含み損
(68円の時)
損切価格
(-20円の時)
損切の
損失額
必要証拠金
(4%)
88 -20,000 68 -20,000 -3,520
87 -19,000 67 -20,000 -3,480
86 -18,000 66 -20,000 -3,440
85 -17,000 65 -20,000 -3,400
84 -16,000 64 -20,000 -3,360
83 -15,000 63 -20,000 -3,320
82 -14,000 62 -20,000 -3,280
81 -13,000 61 -20,000 -3,240
80 -12,000 60 -20,000 -3,200
79 -11,000 59 -20,000 -3,160
78 -10,000 58 -20,000 -3,120
77 -9,000 57 -20,000 -3,080
76 -8,000 56 -20,000 -3,040
75 -7,000 55 -20,000 -3,000
74 -6,000 54 -20,000 -2,960
73 -5,000 53 -20,000 -2,920
72 -4,000 52 -20,000 -2,880
71 -3,000 51 -20,000 -2,840
70 -2,000 50 -20,000 -2,800
69 -1,000 49 -20,000 -2,760
合計 -210,000 - -400,000 -62,800

(単位:円)

  1. 最大含み損:-210,000円
  2. 最大損切りリスク:-400,000円
  3. 必要証拠金:-62,800円
  4. 必要資金の目安:210,000 + 62,800=272,800円以上

設定②(100pips間隔、注文数20本、売り)

注文価格 含み損
(95円の時)
損切価格
(+20円の時)
損切の
損失額
必要証拠金
(4%)
75 -20,000 95 -20,000 -3,000
76 -19,000 96 -20,000 -3,040
77 -18,000 97 -20,000 -3,080
78 -17,000 98 -20,000 -3,120
79 -16,000 99 -20,000 -3,160
80 -15,000 100 -20,000 -3,200
81 -14,000 101 -20,000 -3,240
82 -13,000 102 -20,000 -3,280
83 -12,000 103 -20,000 -3,320
84 -11,000 104 -20,000 -3,360
85 -10,000 105 -20,000 -3,400
86 -9,000 106 -20,000 -3,440
87 -8,000 107 -20,000 -3,480
88 -7,000 108 -20,000 -3,520
89 -6,000 109 -20,000 -3,560
90 -5,000 110 -20,000 -3,600
91 -4,000 111 -20,000 -3,640
92 -3,000 112 -20,000 -3,680
93 -2,000 113 -20,000 -3,720
94 -1,000 114 -20,000 -3,760
合計 -210,000 - -400,000 -67,600

(単位:円)

  1. 最大含み損:-210,000円
  2. 最大損切りリスク:-400,000円
  3. 必要証拠金:-67,600円
  4. 必要資金の目安:210,000 + 67,600=277,600円以上

設定③(50pips間隔、注文数25本、買い)

この設定は50pips間隔での注文ですが、利益幅は80pipsにして利益が伸びるようアレンジしています。利益幅は狭くしても広くしても、必要資金は変わらないので、自由にアレンジできる項目です。

注文価格 含み損
(63円の時)
損切価格
(-20円の時)
損切の
損失額
必要証拠金
(4%)
83.0 -20,000 63.0 -20,000 -3,320
82.5 -19,500 62.5 -20,000 -3,300
82.0 -19,000 62.0 -20,000 -3,280
81.5 -18,500 61.5 -20,000 -3,260
81.0 -18,000 61.0 -20,000 -3,240
80.5 -17,500 60.5 -20,000 -3,220
80.0 -17,000 60.0 -20,000 -3,200
79.5 -16,500 59.5 -20,000 -3,180
79.0 -16,000 59.0 -20,000 -3,160
78.5 -15,500 58.5 -20,000 -3,140
78.0 -15,000 58.0 -20,000 -3,120
77.5 -14,500 57.5 -20,000 -3,100
77.0 -14,000 57.0 -20,000 -3,080
76.5 -13,500 56.5 -20,000 -3,060
76.0 -13,000 56.0 -20,000 -3,040
75.5 -12,500 55.5 -20,000 -3,020
75.0 -12,000 55.0 -20,000 -3,000
74.5 -11,500 54.5 -20,000 -2,980
74.0 -11,000 54.0 -20,000 -2,960
73.5 -10,500 53.5 -20,000 -2,940
73.0 -10,000 53.0 -20,000 -2,920
72.5 -9,500 52.5 -20,000 -2,900
72.0 -9,000 52.0 -20,000 -2,880
71.5 -8,500 51.5 -20,000 -2,860
71.0 -8,000 51.0 -20,000 -2,840
合計 -350,000 - -500,000 -77,000

(単位:円)

  1. 最大含み損:-350,000円
  2. 最大損切りリスク:-500,000円
  3. 必要証拠金:-77,000円
  4. 必要資金の目安:350,000 + 77,000=427,000円以上

設定④(40pips間隔、注文数40本、買い)

40pips間隔の自動売買は、必要資金を減らすために、本数を40本、損切り幅を1600pipsに小さくして運用しています。

注文価格 含み損
(67円の時)
損切価格
(-16円の時)
損切の
損失額
必要証拠金
(4%)
83.0 -16,000 67.0 -16,000 -3,320
82.6 -15,600 66.6 -16,000 -3,304
82.2 -15,200 66.2 -16,000 -3,288
81.8 -14,800 65.8 -16,000 -3,272
81.4 -14,400 65.4 -16,000 -3,256
81.0 -14,000 65.0 -16,000 -3,240
80.6 -13,600 64.6 -16,000 -3,224
80.2 -13,200 64.2 -16,000 -3,208
79.8 -12,800 63.8 -16,000 -3,192
79.4 -12,400 63.4 -16,000 -3,176
79.0 -12,000 63.0 -16,000 -3,160
78.6 -11,600 62.6 -16,000 -3,144
78.2 -11,200 62.2 -16,000 -3,128
77.8 -10,800 61.8 -16,000 -3,112
77.4 -10,400 61.4 -16,000 -3,096
77.0 -10,000 61.0 -16,000 -3,080
76.6 -9,600 60.6 -16,000 -3,064
76.2 -9,200 60.2 -16,000 -3,048
75.8 -8,800 59.8 -16,000 -3,032
75.4 -8,400 59.4 -16,000 -3,016
75.0 -8,000 59.0 -16,000 -3,000
74.6 -7,600 58.6 -16,000 -2,984
74.2 -7,200 58.2 -16,000 -2,968
73.8 -6,800 57.8 -16,000 -2,952
73.4 -6,400 57.4 -16,000 -2,936
73.0 -6,000 57.0 -16,000 -2,920
72.6 -5,600 56.6 -16,000 -2,904
72.2 -5,200 56.2 -16,000 -2,888
71.8 -4,800 55.8 -16,000 -2,872
71.4 -4,400 55.4 -16,000 -2,856
71.0 -4,000 55.0 -16,000 -2,840
70.6 -3,600 54.6 -16,000 -2,824
70.2 -3,200 54.2 -16,000 -2,808
69.8 -2,800 53.8 -16,000 -2,792
69.4 -2,400 53.4 -16,000 -2,776
69.0 -2,000 53.0 -16,000 -2,760
68.6 -1,600 52.6 -16,000 -2,744
68.2 -1,200 52.2 -16,000 -2,728
67.8 -800 51.8 -16,000 -2,712
67.4 -400 51.4 -16,000 -2,696
合計 -328,000 - -640,000 -120,320

(単位:円)

  1. 最大含み損:-328,000円
  2. 最大損切りリスク:-640,000円
  3. 必要証拠金:-120,320円
  4. 必要資金の目安:328,000 + 120,320=448,320円以上

AUD/JPY 過去の運用成績

過去の実績をみると、AUD/JPYは100pips間隔の自動売買では、月間平均利益はおよそ2,000~3,000円ぐらいです。「買い」「売り」の両建てで運用を行えば、月に4,000円~5,000円になります。2019年は大きく下落する局面があり、「買い」の自動売買では損切りが4回発生したため、利益はマイナスになりました。

2018年 1年間の運用成績

100pips間隔 利益 スワップ 月間
平均利益
買い 30,000 1,401 2,617
売り 31,000 -4,701 2,630

※3月~12月までの運用成績です。

2019年 1年間の運用成績

100pips間隔 利益 スワップ 月間
平均利益
買い -32,970 4,605 -2,697
売り 21,580 -5,135 1,370

2020年 1年間の運用成績

100pips間隔 利益 スワップ 月間
平均利益
買い 60,848 1,326 5,181
売り 48,295 -3,775

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