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ニュージーランドドル/円(NZD/JPY)の自動売買設定

更新日:

NZD/JPY

NZD/JPYはAUD/JPYと似た動きをします。AUDとNZDは似たような通貨という印象ですが、実際にどれくらい利益やリスクに差があるのか、運用中の自動売買の設定や運用成績、リスク管理をまじえて紹介します。

NZD/JPYの20年間長期チャート

2000年から2021年のNZD/JPY長期チャートです。

NZD/JPY20年チャート

NZD/JPYの最高値と最安値

NZD/JPYの20年間の動きは、約70円を中心に上がったり下がったりしています。
最高値は97.74円、最安値は41.87円でした。

この20年チャートを参考に、私は大まかな売りと買いの範囲をイメージします。

買いゾーン:40~75円
売りゾーン:65~100円

むやみに自動売買を設定するのではなく、長期間の値動きを把握することで、現在の価格のポジションを理解して、買いゾーンなら「買い」を、売りゾーンなら「売り」を中心に増やしていきます。できるだけ含み損や損切りを抑えようという考えから、このゾーン分けを実施しています。

NZD/JPYの現在のポジション

現在は、中心ラインを超えて80円のあたりで推移しています。「売り」のマイナススワップが気になりますが、NZD/JPYは「売り」の自動売買に向いている状況と言えます。最高値の97.74円に近づいているので、最高値を上限と考えるならば「買い」よりも「売り」のほうが資金を抑えた運用が可能です。

80円を超えてきたら、買いの自動売買を一旦ストップさせようかなと考えています。

NZD/JPYは現在「売り最適ゾーン」である

過去の変動幅から損切り幅を決める

過去の最安値、最高値まで耐えられる自動売買がベストです。
過去の最安値、最高値までレートが推移しても損切りされないような自動売買の設定であれば、100%安全とは言えませんが、かなり安全です。

最安値、最高値までの値幅は?

現在の72円あたりから自動売買をスタートした場合、
最安値:41.87円まで約3,000pips
最高値:97.74円まで約2,600pips
これを忠実に守っていくと必要資金も増えて資金効率が悪くなります。

私の場合、数年は損切りが発生しにくい自動売買にするため、直近1~3年の変動幅を参考にして、損切り幅を決めています。

期間ごとの変動幅

NZD/JPYは、過去21年間のデータから年間平均1,550pips、日本円だと15.5円変動します。

以下の表は直近月末をスタート基準にしてNZD/JPYの変動幅を期間ごとに算出したものです。期間が長くなるほど変動幅は大きくなります。

1か月 半年 1年 3年 5年 10年 20年
3.1円 7.2円 10.2円 17.6円 27.4円 39.4円 55.8円

(スタート基準:2019年12月末)

表を見るとNZD/JPYはAUD/JPYより若干小さいですが、15円以上の損切り幅があれば、数年は損切りされにくいと言えます。仮に損切り価格まで変動した場合でも、15円以上レートが変動するには数年かかりますし、その間の売買利益も積みあがっているので、損切幅を広げて損切りを回避することもできます。思い切って数本を損切りしたとしても、売買を継続することでその分は取り戻せます。

NZD/JPYは15円以上の損切り幅がおすすめ
損切り幅は過去の最安値がベストだが、最初は1~3年耐えられる設定で十分
数年の運用利益で、損切り幅を広げていけばいい

運用中の自動売買設定情報

設定の内容

2020年からこの3種類の設定でNZD/JPYの自動売買を運用しています。
設定の決め方についてはこちらを参考にしてください。

設定内容 設定① 設定② 設定③
注文間隔 100pips 100pips 40pips
売買
利益幅 100pips 100pips 40pips
注文数 20本 20本 40本
損切り -2,000pips -2,000pips -1,600pips

設定ごとの必要資金はいくら?

注文間隔ごとの必要資金の目安です。最大含み損と必要証拠金の合計が必要資金の目安になります。「買い」と「売り」の両建て自動売買の場合、含み損は片方が増えれば片方が減るというふうに重複しないので、相殺して一緒にまとめて考えています。両建ては「買い」を2セット運用するより必要資金は少なくなるのです。

必要資金の計算方法についてはこちらを参考にしてください。

設定間隔 必要資金の目安 最大含み損
設定①②
100pips
買・売
300,000円 -210,000円
設定③
40pips
450,000円 -328,000円

ロスカットされないためのリスク管理・必要資金の計算方法

リスク試算表を使ってそれぞれの設定で必要資金、最大含み損を計算し、リスク管理を行います。ロスカットされないために重要なのは、最大含み損を把握すること。運用資金が最大含み損と必要証拠金より多くあればいいのです。

【重要ポイント!】

必要資金の計算方法

自動売買の必要資金をリスク試算表を使って計算します。購入単位はすべて1,000通貨です。

設定①(100pips間隔、注文数20本、買い)

注文価格 含み損
(60円の時)
損切価格
(-20円の時)
損切の
損失額
必要証拠金
(4%)
80 -20,000 60 -20,000 -3,200
79 -19,000 59 -20,000 -3,160
78 -18,000 58 -20,000 -3,120
77 -17,000 57 -20,000 -3,080
76 -16,000 56 -20,000 -3,040
75 -15,000 55 -20,000 -3,000
74 -14,000 54 -20,000 -2,960
73 -13,000 53 -20,000 -2,920
72 -12,000 52 -20,000 -2,880
71 -11,000 51 -20,000 -2,840
70 -10,000 50 -20,000 -2,800
69 -9,000 49 -20,000 -2,760
68 -8,000 48 -20,000 -2,720
67 -7,000 47 -20,000 -2,680
66 -6,000 46 -20,000 -2,640
65 -5,000 45 -20,000 -2,600
64 -4,000 44 -20,000 -2,560
63 -3,000 43 -20,000 -2,520
62 -2,000 42 -20,000 -2,480
61 -1,000 41 -20,000 -2,440
合計 -210,000 - -400,000 -56,400

(単位:円)

  1. 最大含み損:-210,000円
  2. 最大損切りリスク:-400,000円
  3. 必要証拠金:-56,400円
  4. 必要資金の目安:210,000 + 56,400=266,400円以上

設定②(100pips間隔、注文数20本、売り)

注文価格 含み損
(90円の時)
損切価格
(+20円の時)
損切の
損失額
必要証拠金
(4%)
70 -20,000 90 -20,000 -2,800
71 -19,000 91 -20,000 -2,840
72 -18,000 92 -20,000 -2,880
73 -17,000 93 -20,000 -2,920
74 -16,000 94 -20,000 -2,960
75 -15,000 95 -20,000 -3,000
76 -14,000 96 -20,000 -3,040
77 -13,000 97 -20,000 -3,080
78 -12,000 98 -20,000 -3,120
79 -11,000 99 -20,000 -3,160
80 -10,000 100 -20,000 -3,200
81 -9,000 101 -20,000 -3,240
82 -8,000 102 -20,000 -3,280
83 -7,000 103 -20,000 -3,320
84 -6,000 104 -20,000 -3,360
85 -5,000 105 -20,000 -3,400
86 -4,000 106 -20,000 -3,440
87 -3,000 107 -20,000 -3,480
88 -2,000 108 -20,000 -3,520
89 -1,000 109 -20,000 -3,560
合計 -210,000 - -400,000 -63,600

(単位:円)

  1. 最大含み損:-210,000円
  2. 最大損切りリスク:-400,000円
  3. 必要証拠金:-63,600円
  4. 必要資金の目安:210,000 + 63,600=273,600円以上

設定④(40pips間隔、注文数40本、買い)

40pips間隔の自動売買は、必要資金を減らすために、本数を40本、損切り幅を1600pipsにして小さくして運用しています。

注文価格 含み損
(62円の時)
損切価格
(-16円の時)
損切の
損失額
必要証拠金
(4%)
78.0 -16,000 62.0 -16,000 -3,120
77.6 -15,600 61.6 -16,000 -3,104
77.2 -15,200 61.2 -16,000 -3,088
76.8 -14,800 60.8 -16,000 -3,072
76.4 -14,400 60.4 -16,000 -3,056
76.0 -14,000 60.0 -16,000 -3,040
75.6 -13,600 59.6 -16,000 -3,024
75.2 -13,200 59.2 -16,000 -3,008
74.8 -12,800 58.8 -16,000 -2,992
74.4 -12,400 58.4 -16,000 -2,976
74.0 -12,000 58.0 -16,000 -2,960
73.6 -11,600 57.6 -16,000 -2,944
73.2 -11,200 57.2 -16,000 -2,928
72.8 -10,800 56.8 -16,000 -2,912
72.4 -10,400 56.4 -16,000 -2,896
72.0 -10,000 56.0 -16,000 -2,880
71.6 -9,600 55.6 -16,000 -2,864
71.2 -9,200 55.2 -16,000 -2,848
70.8 -8,800 54.8 -16,000 -2,832
70.4 -8,400 54.4 -16,000 -2,816
70.0 -8,000 54.0 -16,000 -2,800
69.6 -7,600 53.6 -16,000 -2,784
69.2 -7,200 53.2 -16,000 -2,768
68.8 -6,800 52.8 -16,000 -2,752
68.4 -6,400 52.4 -16,000 -2,736
68.0 -6,000 52.0 -16,000 -2,720
67.6 -5,600 51.6 -16,000 -2,704
67.2 -5,200 51.2 -16,000 -2,688
66.8 -4,800 50.8 -16,000 -2,672
66.4 -4,400 50.4 -16,000 -2,656
66.0 -4,000 50.0 -16,000 -2,640
65.6 -3,600 49.6 -16,000 -2,624
65.2 -3,200 49.2 -16,000 -2,608
64.8 -2,800 48.8 -16,000 -2,592
64.4 -2,400 48.4 -16,000 -2,576
64.0 -2,000 48.0 -16,000 -2,560
63.6 -1,600 47.6 -16,000 -2,544
63.2 -1,200 47.2 -16,000 -2,528
62.8 -800 46.8 -16,000 -2,512
62.4 -400 46.4 -16,000 -2,496
合計 -328,000 - -640,000 -112,320

(単位:円)

  1. 最大含み損:-328,000円
  2. 最大損切りリスク:-640,000円
  3. 必要証拠金:-112,320円
  4. 必要資金の目安:328,000 + 112,320=440,320円以上

NZD/JPY 過去の運用成績

過去の実績をみると、NZD/JPYは100pips間隔の自動売買では、だいたい月間平均利益は1,000円ぐらいです。両建てで運用を行えば月に2,000円くらいになります

2019年の運用成績

100pips間隔 利益 スワップ 月間
平均利益
買い 8,000 876 1,109
売り 11,476 -1,080 1,299

2020年の運用成績

100pips間隔 利益 スワップ 月間
平均利益
買い 45,000 2,428 1,109
売り 30,496 -3,563 2,244

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