トライオートETF

トライオートETF【S&P500ダブル】の運用

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トライオートETF S&P500ダブル

トライオートETFで「S&P500ダブル」の運用をスタートしました。

米国株の定番指数「S&P500」の2倍の動きをするETFが、S&P500ダブル(ティッカーシンボル:SSO)です。ナスダックの3倍の値動きをするナスダックトリプルが自動売買の新規取引中止になったので、こちらに重点をおいてトライオートETFを運用していくことに決めました。

S&P500とは世界的に有力な企業500社、アップル、フェイスブック、ジョンソン&ジョンソンやコカ・コーラといったアメリカの超有名企業で構成されています。アメリカ株を安全に運用するなら、DOWかS&P500が間違いないと言われています。

そしてその株価指数に連動するS&P500ETFは、ETFの中でも歴史が古く規模も最大でなのす。S&P500はアメリカ有名企業すべてに投資するのと同様の効果が得られるETFと言えますね。

この記事では、私が運用しているS&P500ダブル自動売買設定や運用成績を紹介していきます。

S&P500ダブルの自動売買ができるのはインヴァスト証券のトライオートETFです。

S&P500ダブルの長期チャート

S&P500ダブルETF長期チャート(クリックすると拡大します)

まずS&P500ダブルの長期の値動きを把握しておく必要があります。S&P500ダブルは2006年から運用が開始され、レバレッジETFとしてはわりと歴史も古くリーマンショックも経験しています。リーマンショックも無事に乗り越えて生き残っているレバッレジETFなのです。

S&P500ダブルはどれくらい変動するのか

トライオートETFを始めるときに、運用するETFがどれくらい下落するのか知っておくと便利です。リスク管理で必要資金を計算するために、いくらの下落に耐えられる設定にするかを考える必要があるからです。

無事に乗り越えたリーマンショックですが、2008年~2009年にかけてリーマンショック時に86%ほど暴落しました。一年ちょっとかけて下がったので暴落期間は長いのですが、86%は流石に恐ろしいですね。

そして2020年のコロナショックでは約1か月で61%急落しました。

それに比べてナスダック100トリプル(ティッカーシンボル:TQQQ)は、運用期間がまだ浅く、運用が始まったのはリーマンショック後の2010年です。こちらはコロナショックで73%下落しており、リーマンショック級の相場ではどうなってしまうのだろう?と想像すると恐ろしくなります。ナスダック100トリプルと比較すると、S&P500ダブルの方が安心感があると言えるでしょう。

なんだかんだと数々の暴落を経験しつつも、為替と違って株価は下がってもまた上昇していきます。長期では上昇するものです。自動売買で一時的に含み損を抱えても辛抱すればまたいずれ上昇するという特性をうまく活用しているトライオートETFは、リスク管理さえしっかり行えば、確実に利益が出せる手法だと思っています

S&P500ダブルの過去の下落幅をまとめると表の通りです。2022年2月現在も大きく下落中で、ここで下げ止まったのか、もっと下がるのか?誰もがモヤモヤしているのではないでしょうか。

  2008年 2018年 2020年 2022年
下落率 -86% -37% -61% -23%

このように過去の下落率を参考にして、どれくらいの下落に耐えられる設定にするか、設定を考える上で一番悩むところです。

私の考えではリーマンショック級の下落に耐えられるの設定がベストだと思っています。必要資金が増えて利回りは低くなってしまいますが、レバレッジ型ETFでは株価がほぼ0になってもロスカットされない運用を目指しています。

それくらいでないと、暴落したときに精神が耐えられなくなるなりますし、長期的な運用ができます。

S&P500ダブルの設定情報

コロナショックによりETF・CFDは一旦すべて損切り、再スタートしたナスダックトリプルは新規運用停止、その次にスタートしたこのS&P500ダブル自動売買運用では、設定を考えるのにけっこう悩みました。

リーマンショック時に約80%下落しているので、ナスダックトリプル同様、ほぼレバレッジ無しで資金を考えなくてはいけないし。でもナスダックトリプルほど値動きが小さいから利益が出にくいだろうなと。

リスクと利益を天秤にかけて悩んだ結果、2021年1月現在は以下の2種類の設定で運用をしています。
注文間隔が0.5ドルと0.25ドルの2パターンです。利益幅は両方とも広めに2.5ドルとしています
(S&P500ダブルは2022年1月に1:2に分割しています。分割前は1ドル間隔の利益幅は5ドルで運用していました。)

0.5ドル間隔(買)

  • 注文する間隔:0.5ドル間隔
  • 注文本数:21本
  • 購入単位:2
  • 決済ルール:2.5ドル上がったら決済
  • 損切りルール:無し

0.25ドル間隔(買)

  • 注文する間隔:0.25ドル間隔
  • 注文本数:41本
  • 購入単位:1
  • 決済ルール:2.5ドル上がったら決済
  • 損切りルール:無し

トライオートETF(S&P500ダブル)の必要資金の計算方法

リスク試算表を使ってそれぞれの設定で必要資金、最大含み損を計算していきます。

運用中の自動売買の必要資金はいくら?

私が算出した必要資金の目安は、どちらも約35万円でした。ほぼ0円になっても耐えられるレバレッジ1倍で資金を計算しているので、どうしても必要資金が多くなってしまいます。
レバレッジ2倍で運用すれば、およそ25万くらいに抑えられることになるのですが、その場合は50%の下落までしか耐えられないので、レバレッジETFではちょっと不安を感じますね。

設定間隔 必要資金の目安
0.5ドル間隔/2単位/21本 373,800円
0.25ドル間隔/1単位/41本 340,546円

必要資金の計算方法

レバレッジ1倍での必要資金の計算は現物の時の必要資金と考え方が一緒です。

計算方法

S&P500ダブル 100ドルの時に1単位買う場合の必要資金は?

株価 × 購入単位 × ドル円のレート
100 × 1 × 120 = 12,000円

必要証拠金は発生しますが、株価が1ドルまで暴落した場合は、必要証拠金は1単位500円です。

0.5ドル間隔/2単位/21本

0.5ドル間隔は75~65ドルの間に0.5ドル間隔で設定しました。ショック相場でもない限り、おおよそこの範囲内におさまるのではないかと予想しています。

設定を下ぬけてさらに下落した場合でも、ナンピンしないでじっと我慢していれば暴落してもロスカットされることはありません。

設定を上ぬけて上昇した場合は、様子を見ながら上へスライドさせてついてくつもりです。

価格 購入単位 必要資金
レバレッジ1倍
必要証拠金
75.0 2 16,800 1.000
74.5 2 16,680 1.000
74.0 2 16,560 1.000
73.5 2 16,440 1.000
73.0 2 16,320 1.000
72.5 2 16,200 1.000
72.0 2 16,080 1.000
71.5 2 15,960 1.000
71.0 2 15,840 1.000
70.5 2 15,720 1.000
70.0 2 15,600 1.000
69.5 2 15,480 1.000
69.0 2 15,360 1.000
68.5 2 15,240 1.000
68.0 2 15,120 1.000
67.5 2 15,000 1.000
67.0 2 14,880 1.000
66.5 2 14,760 1.000
66.0 2 14,640 1.000
65.5 2 14,520 1.000
65.0 2 14,400 1.000
合計 42 352,800 21,000
  1. 必要資金の目安:352,800+ 21,000=373,800円

※USD/JPY=120円で計算しています。

0.25ドル間隔/1単位/41本

0.25ドル間隔は2022年1月にスタートさせたので、S&P500ダブルの価格がだいぶ下落しており、70~60ドルの間に0.25ドル間隔で設定しました。0.5ドル間隔と価格がかぶらないようずらしています。

価格 購入単位 必要資金
レバレッジ1倍
必要証拠金
70.05 1 8,406 500
69.80 1 8,376 500
69.55 1 8,346 500
69.30 1 8,316 500
69.05 1 8,286 500
68.80 1 8,256 500
68.55 1 8,226 500
68.30 1 8,196 500
68.05 1 8,166 500
67.80 1 8,136 500
67.55 1 8,106 500
67.30 1 8,076 500
67.05 1 8,046 500
66.80 1 8,016 500
66.55 1 7,986 500
66.30 1 7,956 500
66.05 1 7,926 500
65.80 1 7,896 500
65.55 1 7,866 500
65.30 1 7,836 500
65.05 1 7,806 500
64.80 1 7,776 500
64.55 1 7,746 500
64.30 1 7,716 500
64.05 1 7,686 500
63.80 1 7,656 500
63.55 1 7,626 500
63.30 1 7,596 500
63.05 1 7,566 500
62.80 1 7,536 500
62.55 1 7,506 500
62.30 1 7,476 500
62.05 1 7,446 500
61.80 1 7,416 500
61.55 1 7,386 500
61.30 1 7,356 500
61.05 1 7,326 500
60.80 1 7,296 500
60.55 1 7,266 500
60.30 1 7,236 500
60.05 1 7,206 500
合計 41 320,046 20,500
  1. 必要資金の目安:320,046+ 20,500=340,546円

※USD/JPY=120円で計算しています。

トライオートETFでの自動売買発注のやり方

トライオートETFで実際に注文を出すときのやり方について説明します。S&P500ダブルで、75~65ドルの間に0.5ドル間隔で注文する設定を例にしています。
画像はクリックすると大きいサイズで見ることができますよ!

ビルダーメニューから「ETFで作る」をクリック

トライオートETF

マルチカスタムをクリック

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設定情報を入力

レンジ幅(10.5)、本数(21)、数量(2)、スタート価格(75)、利益幅(2.5)、カウンター値(-2.5)を入力し、カウンター固定にチェックで最後にロジック追加をクリック。

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稼働スタート

シミュレーションや注文内容を確認したら、右下の「今すぐ稼働」で運用がスタートします。米国市場は夜にならないと開かないので、日中に稼働させてもいきなり約定することはありませんので間違っても大丈夫です。

すぐに稼働させない場合は、カートに追加しておくだけで、後から稼働できます。設定をやり直したい場合は、「プライスチャートに戻る」をクリックして「ロジックグループ」タブを選択し、右にある「…」をクリックすると設定を削除できます。再度入力をやり直します。

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S&P500ダブルの運用成績は?

トライオートETFでS&P500ダブルの運用は2021年6月からスタートしました。ようやくデータも集まってきたところです。2021年のデータを見ると、0.5ドル間隔のS&P500ダブルの自動売買は月に5,000円くらい利益が出るようです。年間利益が60,000円だと想定すると、必要資金が38万円なので年利15%はくらいですね

2022年1月は0.5ドル間隔の下限65ドルを下回ってレンジを抜けてしまいました。このまま65ドル以下での推移が続くようならどうしようかな。。。と思っていたのですが、2月には少し回復してきています。

0.25ドル間隔のほうは、レンジの下限が60までなので、うまく売買が発生して利益が大きくなりました。今後の回復を期待したいです。

0.5ドル間隔/2単位/21本の運用成績

2022年 決済利益 分配相当額 金利 月間利益
1月 3,687 8 -34 3,661
合計 3,687 8 -34 3,661
2021年 決済利益 分配相当額 金利 月間利益
7月 3,414 - -17 3,397
8月 3,307 - -62 3,245
9月 3,850 14 -7 3,857
10月 7,743 8 -104 7,647
11月 2,318 4 -56 2,266
12月 11,254 48 -119 11,183
合計 31,886 74 -365 31,595

0.25ドル間隔/1単位/41本の運用成績

2022年 決済利益 分配相当額 金利 月間利益
1月 6,599 0 -24 6,575
合計 6,599 0 -24 6,575
S&P500ダブルの自動売買のまとめ

S&P500はアメリカを代表するメジャーな株価指数です。運用初心者はこれを買っておけば間違いないとも言われる指数なのです。

S&P500よりも値動きが大きく、ナスダックトリプルよりはリスクが小さいというS&P500ダブルに今後は取り組んでいきたいと思います。

現状だと設定範囲が10ドルと狭く、大きく下落したときにレンジから外れてしまい、利益が出せなくなります。S&P500ダブルが60ドル以下での推移が長期的に続くような時の対応としては、20万程度の資金を追加して、2ドル間隔ぐらいでゆっくり買い下がり、利益幅を広くし、しばらくホールドするようなポジションをとっていこうと考えています。

暴落時でもハラハラしない、長期的に運用できる設定を探っていきます!

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