トライオートETF

トライオートETF【ナスダック100トリプル】の運用

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トライオートETF:TQQQ

インヴァスト証券では、7月31日からトライオートETFで「ナスダック100トリプル(ティッカーシンボル:TQQQ)」の新規による自動売買注文の稼働を停止しています。

新規取引停止ということで、今後もしかすると取り扱い終了になる恐れがあるのではないかと心配になり、一旦運用を中止しました。しかし、他のトライオートユーザーさん達のSNSを拝見しているうちに、やっぱり再開してみようかなと思うように。なぜなら、みんながTQQQの運用でめちゃくちゃ利益を出しているから!うらやましくなってしまいました。

そして2022年は、TQQQの運用を再開することを決意しました。
さてどうなるでしょうか???と思っていたら運用スタートしてすぐに、およそ50%も暴落中(2022年1月現在)。どうなっていくのかハラハラドキドキの展開です!

ナスダック100トリプル(TQQQ)の自動売買ができるのはインヴァスト証券のトライオートETFです。

ナスダック100トリプルの魅力

「ナスダック100トリプル(ティッカーシンボル:TQQQ)」は、ナスダック100指数の3倍の値動きをするレバレッジETFです。ナスダック100でさえも値動きが荒いのですが、その3倍ということは相当の値動きを覚悟する必要があります。

ナスダック100トリプルの魅力は何と言っても、値動きの荒さです。自動売買では乱高下するほうが稼げるのです。自動売買にはもってこいの商品なのですが、リスクも大きく、ハイリスクハイリターン商品と言えます。ビットコインも同様の理由で選んでいます。

ナスダック100という株価指数にも魅力があります。ナスダック100の構成銘柄を見れば、世界で最も影響力のある企業たちで構成されているのがわかりますよね?日経平均なんかより、めちゃくちゃ期待できるし、暴落しても、また上昇するという安心感があります。

ナスダック100の代表的な構成銘柄

アップル、マイクロソフト、アマゾン、グーグル、フェイスブック、テスラ、ペイパル・ホールディングス、アドビ、ネットフリックス、インテル、Zoom

最初にも書きましたが、インヴァスト証券では、TQQQの新規自動売買注文を停止しました。なので、今までTQQQの自動売買を稼働させたことがない人は自動売買の注文は出せません。マニュアル注文なら取引も可能なので、ひたすらイフダン注文を手動で繰り返すことで再現は可能です。日経225のCFDと同じ要領ですね。

過去に稼働させことがある場合、その注文が稼働停止となって残っているので、稼働を再開させることでTQQQの運用を再開するこができます。

ナスダック100トリプルの長期チャート

TQQQ長期チャート(クリックすると拡大します)

ナスダック100トリプルETF(以降はTQQQ)は、2010年のスタートなので2010年以降のデータになります。ITバブルもリーマンショックも経験していません。

2010年以降に大きく下落したのは、まず2018年8月~12月にかけて4ヵ月で59%ほどの下落でした。

そして2020年のコロナショックでは約1か月で73%急落しました。

しかし、長期チャートを見るとわかりますが、そんな大暴落を経験してもその後はすぐに回復し、ナスダック100トリプルは右肩上がりに上昇しています。あっという間にコロナショック前の高値を更新しました。

過去の歴史を参考にする限り、ナスダック100は暴落しても必ず戻るというのは間違いないと思います。

ナスダック100トリプルの過去の大暴落

暴落しても必ず戻ることがわかっていても、暴落に耐えられない設定では、意味がありません。戻るまで継続できないとダメなのです。

ETFの自動売買をするときに、運用するETFがどれくらい下落するのか知っておくと便利です。リスク管理で必要資金を計算するために、いくらの下落に耐えられる設定にするかを考える必要があるからです。

TQQQの変動幅は非常に大きく、2020年2月には一週間で、118ドルから68ドルまで急降下。43%も下落してしまい、相当ビビッていましたが、さらにその後も暴落は続き、32.27ドルまで下落しました。約一か月で73%下落することになるのです。

2022年現在も高値の91ドルから48ドルまで-47%下落しています。これもどこまで下落するかは誰もわかりません。運用開始ですぐこの大暴落。さすがTQQQはやってくれます。

  2018年 2020年 2020年 2022年
下落率 -59% -73% -35% -47%

過去を参考にするなら、TQQQは、2年に一度は50%以上の下落が発生すると思ったほうがいい。コロナショック以前は、ETF自動売買ならだいたい30%の下落幅を目安に設定を考えていましたが、コロナショックで一括損切りを実行してから、いろいろ考え方を見直しました。

TQQQは特に変動幅が大きいので、ほぼ100%の資金を用意する、つまり資金にレバレッジをかけないで自動売買を運用するのがベストと考えました。

レバレッジをかけないというのは、価格がほぼ0になってもロスカットされないということです。もちろんリスクはなくなりません。TQQQの価値がなくなり償還されてしまったらおしまいですし、TQQQが取引停止になってもおしまいだと思います。ナスダック100の価値が0になることはそうそうないと思うのですが、レバレッジ型ETFであるTQQQの場合、コロナショックを超える大暴落が起きたとき、価値がなくならないと言えません。

リスクが全くなくなるということではありませんが、暴落に耐えるという点では安心です。

TQQQのリスク

  • 急落しすぎて価値がなくなる(繰上償還)可能性がある
  • 取引停止になって強制決済される可能性がある

現物と同様、価格がほぼ0になっても耐えられる資金で運用したら、利益があまり出せないのではないかという不安が出てきますよね?私は今のところTQQQは値動きは大きいのでレバレッジをかけなくても利益を十分に出せるのではないかと考えています。

実際に運用して、確かめていきたいと思います。

ナスダック100トリプルの設定情報

コロナショックの時に運用していたETF・CFDをすべて損切りしました。

コロナショック以前は、30~40%の下落に耐える設定で運用していたため、精神的に急落に耐えられなくなったのです。

TQQQについては、コロナショックで2月に損切り-52,051円
3月にすべてのポジションを損切りし-48,468円
トータル-100,519の損失を出しました

損切り後にはみるみると価格は回復し、TQQQは高値を更新して上昇していったのです。私の損切りはなんだったんだろう?と悔しい思いでいっぱいになり、、、そこから検討を繰り返しました。

今までは決めた間隔でひたすらナンピンしていく設定でしたが、ある程度大きく下落していくと精神的にきつくなることがわかっているので、設定するレンジごとに注文間隔を変えることにしました。せっかくの暴落チャンスに、損切りしたり、ハラハラしながら相場を眺めて何もしないという状況にはなりたくないという思いから、設定変更しています。

暴落していくにつれ、間隔を広くしてゆっくりと追いかけるというものです。注文幅を3段階に分けました。

【3段階の注文幅】

  1. 高値から約10%までは1ドル間隔
  2. 高値から約10%以下は2.5ドル間隔
  3. 高値から約50%以下は5ドル間隔

通常の相場であれば10~15%で上げ下げしているので、①で細かく注文を出します。そこを下回ってきたら下落相場の可能性があるので②では様子見で間隔を広げてついていきます。さらに50%以下まで下がっていく場合はショック相場の可能性があるので無理せず拾えるポジションをとっていく、という戦略です。

もちろん利益幅も変更します。

【3段階の利益幅】

  1. 高値から約10%までは2.5ドル
  2. 高値から約10%以下は5ドル
  3. 高値から約50%以下は20ドル

長期チャートを見るとわかるのですが、暴落した後は急騰しています。一気に買い戻されるからです。なので③で持ったポジションは、利益幅をできるだけ広くした方がいいと思い20ドルにしました。①と②はもう少し広げてもいいのかなあと悩んでいますが、とりあえず2.5ドルと5ドルに決めました。

上昇相場であれば、利益幅が広いほうが利益が大きくなるのはわかっているのですが、2022年はアメリカが利上げしてくるのでそこまで上昇トレンドになるかどうなるかわからないのでそこそこ利確しそうな幅にしてみました。そもそも私に相場の予想できるものではないので、あまり考えないことにします。

ロスカットされないためのリスク管理・必要資金の計算方法

リスク試算表を使ってそれぞれの設定で必要資金、最大含み損を計算していきます。

運用中の自動売買の必要資金はいくら?

現在運用中の、トライオートETF:TQQQの必要資金の目安です。注文の購入単位はすべて2単位ずつです。

設定内容 必要資金の目安
①1ドル間隔/10本 193,200円
②2.5ドル間隔/10本 147,000円
③5ドル間隔/9本 54,000円

必要資金の計算方法

運用中のトライオートETFで必要な資金を計算していきます。ほぼ0になるまで耐えられる、レバレッジを利用しない運用なので、一般の株式と同じように、価格×単位×為替レートが必要な資金になります。

①1ドル間隔/利益幅2.5ドル

価格 購入単位 必要な資金
(レバレッジなし)
85.0 2 20,400
84.0 2 20,160
83.0 2 19,920
82.0 2 19,680
81.0 2 19,440
80.0 2 19,200
79.0 2 18,960
78.0 2 18,720
77.0 2 18,480
76.0 2 18,240
合計 20 193,200

②2.5ドル間隔/利益幅5ドル

価格 購入単位 必要な資金
(レバレッジなし)
72.5 2 17,400
70.0 2 16,800
67.5 2 16,200
65.0 2 15,600
62.5 2 15,000
60.0 2 14,400
57.5 2 13,800
55.0 2 13,200
52.5 2 12,600
50.0 2 12,000
合計 20 147,000

③5ドル間隔/利益幅20ドル

価格 購入単位 必要な資金
(レバレッジなし)
45 2 10,800
40 2 9,600
35 2 8,400
30 2 7,200
25 2 6,000
20 2 4,800
15 2 3,600
10 2 2,400
5 2 1,200
合計 18 54,000
  1. 必要資金の目安:193,200+147,000+54,000=394,200円以上

※USD/JPY=120円で計算しています。

TQQQが5ドルまで暴落しても買い下がることができ、かつ必要資金をなるべく抑えるようにしています。暴落しても精神的負担がかからないように設定を心がけました

必要証拠金について

必要証拠金を必要資金に計上しなくていいのか?というところですが、厳密に考えれば必要です。トライオートETFでTQQQが1ドルまで暴落した場合の必要証拠金は500円です。私のいつも計算方法だと、最大含み損と必要証拠金の合計を必要資金として考えるので、運用中のプランで計算すると、1ドルの時の含み損が-387,240円、ポジション58本の必要証拠金は29,000円で合計「416,240円」となります。

必要証拠金を考えないで、価格×購入単位で算出した必要資金「394,200円」と大差ないので、省略しています。

気になるようなら必要証拠金500円×ポジション数を加算してもいいと思います。

ナスダック100トリプルの運用成績

2022年に運用を再開したのですが、さっそく暴落しましたね。暴落しても大丈夫なように設定を考えたのですが、流石にこんなにすぐに暴落するとは想定外です。

しかし、暴落のおかげで、ちょっと反発しただけでも大きく利益が出せました。

1月は自動売買の設定を少しいじりました。

②2.5ドル間隔/利益幅5ドルの自動売買が、一番安値の50ドルまで約定してしまったので、最初はちょっと動揺していたのですが、50ドル、52.5ドル、55ドルの3ポジションは、お宝なのでは?と思い、利益幅を5ドルから10ドルに変更してみました。そしたら案の定、すぐに反発し3本とも決済してくれたのです!

1本の利益は約2300円。そのおかげで1月は暴落したのですが、利益が出せました。

今ではもう一度くらい落ちてもいいかなって思います。

2022年 決済利益 分配金 金利 月間利益
1月 6,344 0 -9 6,335
合計 6,344 0 -9 6,335

今回の運用はスタートしたばかりですが、過去に運用していたトライオートETFの運用成績はこちらにまとめています。

S&P500ダブルも現在運用中です。設定情報、運用成績などはこちらで掲載しています。

ナスダック100トリプル用【リスク試算表】のダウンロード

自動売買の必要資金ができるのエのセルを配布しています。こちらはトライオートETF/ナスダック100トリプル用になっており、レバレッジ無しで自動売買を運用するための必要資金を計算してくれます。

自分の考えた運用プラン(スタート価格、間隔、本数、購入単位、USD/JPYレート、含み損を出したい価格)6項目を入力すると、必要資金を計算してくれます。

【リスク試算表】は注文間隔は1種類しか設定できないので、等間隔での自動売買の必要資金しか計算できません。今回のように3段階で注文間隔が異なる場合は、それぞれの注文間隔で必要資金を計算する必要があります。

リスク試算表でわかること

  • ポジションの平均レート
  • 下限レート
  • 設定した価格での含み損合計
  • 必要資金の目安

【エクセルのサンプルイメージ1】リスク試算表のイメージ

【エクセルのサンプルイメージ2】リスク試算表のイメージ

以下のページにて配布しておりますので参考にしてみてください。

ナスダック100トリプルの自動売買のまとめ

ナスダック100トリプル(TQQQ)は値動きが荒く、ほぼレバッレジ1倍の資金で運用していないと危険と判断しています。

しかし、上昇が大きいのも事実です。為替と違って大きな下落はあっても基本は右肩上がりなので、レバッレジ1倍でも利益は大きいと判断し運用に取り入れていくことを再決定しました。。

思えば、今まで何度ナスダック100トリプルの運用を稼働停止したでしょうか。一度目はコロナショックで一括損切停止(涙の損切りあり)。二度目はインヴァスト証券の新規取り扱い停止による稼働停止(特に損失はなし)。

けっこう振り回されていますが、TQQQがあまりにも魅力的な銘柄なので忘れられず、稼働したくなるやつなんです。

しかし、またもや試練が!!!
2022年にスタートしたら、あっという間に47%も下落してしまい、③のゾーン突入まであとわずかなところまできてしまいました。

③のゾーンまで暴落したときに冷静で自動売買を続けていられるかどうかです。怖くなって稼働停止、ロスカットをするようであれば、TQQQは今後運用すべきではないと判断します。

今回は三度目の再スタートです。引き続きTQQQの自動売買を検証していきます!

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