ナスダック100トリプルの自動売買は7月でストップしました。
インヴァスト証券が、7月31日から「ナスダック100トリプル」の新規による自動売買注文の稼働停止を発表しました。これにより、今後新たに「ナスダック100トリプル」の自動売買注文を出すことができなくなります。世界的な金融機関のリスク管理の引締めが理由らしいです。マニュアル注文や現在稼働中のものは利用できるようですが、今後もしかすると取り扱い終了になる恐れがあるのではないかと心配になりました。
他のユーザーさんたちの情報を調べたりしたのですが、運用をストップする人もいれば、継続する人もいて、今後の「ナスダック100トリプル」の取り扱いがどうなるのかは、誰もはっきりわからない状況。
私は、いつ取り扱い停止になるかもしれない銘柄を運用するリスクは負担になるという点と、ナスダック100トリプルが現在高値にあり、含み損もほとんどなく決済できるという点で、7月で一旦運用をストップすることにしました。
以下は2021年7月まで運用の記事になります。
目次
S&P500ETFをストップした理由
コロナショック以降、低リスクを心がけ、S&P500ETFを10ドル間隔で自動売買を行っていましたが、ここ数ヶ月の利益はなかなか伸びませんでした。
理由の一つ目は、両方とも米国株のETFなので、値幅は違うものの、上がるとき下がるときはほぼ一緒。2種類に分散したからと言って、あまりリスクヘッジにはなっていません。
そして最大の理由は利益率の悪さ。ナスダック100トリプルは月2万円は利益が出せたのに、S&P500ETFは2~3,000円。必要資金から8月の利益で利回りを比較してみると
【ナスダック100トリプル】
利益25,919円/必要資金742,500円×100=3%
【S&P500ETF】
利益3,274円/必要資金190,000円×100=1.7%
S&P500ETFに資産を分散させるメリットが感じられなくなっていました。
ナスダック100トリプル(レバレッジ無し)を追加した理由
やっぱり、値動きが大きいので利益が出しやすい!につきます。8月と9月の運用では、月に約25,000円の利益が出せました。10月は動きが小さく、そこまで利益は出なそうですが、他のETFと比較すると利益が出やすいですね。
もう一つの理由としてはレバレッジを効かせない運用でも十分利益が出せるところです。
レバレッジを効かせないということで、ロスカットの危険性がないので安心して運用できます。
今後の世の中、どうなるか誰にも予想はできません。きっと「〇〇ショック」などというパニック相場は今後も発生するでしょう。レバレッジETFなので、100%安全ではないと思いますが、ナスダック100トリプルの価格が0になるリスクは相当低いのではないかと思います。
逆に、ナスダック100トリプルの価格がどんどん上がっていってしまったら、必要資金も増えてしまうという心配はあります。その時は、自動売買の間隔を広げてついていくしかないと思います。
しかし、ナスダック100トリプルは価格が上昇すると株式分割するので、価格が上がり続けるという心配はあまり必要ないようです。
予算20万円のナスダック100トリプル自動売買
S&P500で使っていた予算20万円でナスダック100トリプル自動売買を考えてみました。レバレッジ無しでの運用です。
- 上限レートから60%くらいの値下がりが発生しても売買を続けたい
- 20万円で運用できる
この条件を満たす設定を計算し、2.5ドル間隔/2単位(分割前は5ドル間隔/1単位)でいくことに決めました。
5ドル間隔(分割前は10ドル間隔)はすでに運用しているので、間隔を狭めて2.5ドル間隔にして利益を比較していきたいと思います。
もちろんレバレッジはかけないので、60%以上暴落したとしても、ロスカットはされません。
計算方法
ナスダック100トリプル 100ドルの時に1単位買う場合の必要資金は?
株価 × 購入単位 × ドル円のレート
100 × 1 × 110 = 11,000円
価格 | 購入単位 | 必要な資金 (レバレッジなし) |
101.0 | 2 | 22,220 |
98.5 | 2 | 21,670 |
96.0 | 2 | 21,120 |
93.5 | 2 | 20,570 |
91.0 | 2 | 20,020 |
88.5 | 2 | 19,470 |
86.0 | 2 | 18,920 |
83.5 | 2 | 18,370 |
81.0 | 2 | 17,820 |
78.5 | 2 | 17,270 |
合計 | 20 | 197,450 |
※USD/JPY=110円で計算しています。
2.5ドル間隔の運用成績はどうか?
2020年10月に5ドル間隔/1単位の運用をスタートしました。
2021年1月に1:2に分割したので、自動売買の設定も自動で間隔が5ドル間隔→2.5ドル間隔、単位は1単位→2単位になりました。
2021年の運用成績は?
2021年 2.5ドル間隔 | 決済利益 | 金利 | 月間利益 |
1月 | 8,484 | -19 | 8,465 |
2月 | 12,200 | -22 | 12,178 |
3月 | 13,760 | -34 | 13,726 |
合計 | 34,444 | -75 | 34,369 |
必要資金が20万円で、レバレッジをかけない運用の割にはなかなか良い成績だと思います。
ちなみに5ドル間隔のほうはどうかというと、今のところ成績は同じくらいです。(「10ドル間隔/3単位」を分割後は5ドル間隔/4単位に変更しています。)
2021年 5ドル間隔 | 決済利益 | 金利 | 月間利益 |
1月 | 6,561 | -22 | 6,539 |
2月 | 12,922 | -32 | 12,890 |
3月 | 15,196 | -31 | 15,165 |
合計 | 34,679 | -85 | 34,594 |
5ドル間隔は、2.5ドル間隔よりも設定範囲を広くしているので、必要資金が多くなっています。設定範囲を同じにすれば、必要資金やリスクの大きさはどちらも同じになります。
運用成績が同じくらいなので、どちらの設定が優秀か?というのは現段階では判断できないようです。
ナスダック100トリプル用 リスク試算表のダウンロード
私が利用しているリスク試算表のエクセルデータがダウンロードできます。こちらはトライオートETF/ナスダック100トリプル用になっており、レバレッジ無しで自動売買を運用するために必要資金を計算してくれます。
自分の考えた運用プラン(スタート価格、間隔、本数、購入単位など)を入力すると、必要資金を計算してくれます。
他の米国株ETFにも流用できますが、レバレッジ無しでは資金効率が悪くなるので、やはりナスダック100トリプルがオススメです。
リスク試算表でわかること
- ポジションの平均レート
- 下限レート
- 必要証拠金の合計
- 設定した価格での含み損合計
- 運用にいくら必要か、必要資金の目安
【エクセルのサンプルイメージ1】
【エクセルのサンプルイメージ2】
ETFの自動売買をナスダック100トリプルに絞ることに決めました。レバレッジな無しです。今後どうなっていくか結果が楽しみです。
この選択が吉と出るか凶と出るか、、、
レバレッジ無しの自動売買運用で、どれくらいの利益が取れるか検証していきます。
今後のナスダック100トリプルの自動売買の利益は、こちらにまとめていきますので、チェックしてみてください。